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東方は男性向けよりは女性向け寄りの作品?

東方projectの製作者、ZUNこと太田順也さんは少女漫画家である竹本泉氏のファンであり、

東方旧作にも竹本泉作品の影響が強く反映されています。特に東方夢時空で顕著であり、

ほとんど「エレン・ふわふわ頭・オーレウス」そのままといっていいエレンの他にも

数多くのキャラクターが竹本泉作品をモデルにしているといわれています。

「ゆみみみっくす」より、岡崎夢美のモデルの1人と言われる吉沢弓美、かわいい

 

 

 

とまあこんな風に東方って元々は少女マンガ風の作品だったわけですね。

そして今でもそのスタンスって実はあんまり変わっていないのでは?と思っています。

東方を好むユーザーというのは男性の方が多いと思いますが、

むしろ東方という作品自体はどちらかというと女性向けよりなのでは?と自分は考えています。

確かに女キャラばかりなのですがそれは少年漫画に男キャラが多いのと同じノリだって思ってるんですよね。

 

その根拠と言えるのがセックスアピールの無さ、言い換えるとお色気シーンの無さです。

多くの男性向けの女の子がたくさん出てくる作品というのはこう

 

水着シーンだとか

 

シャワーシーンだとか

 

入浴シーンだとかその手の視聴者サービスを所々で見かけます。

※ちなみに画像は竹本泉作品の1つ「だいなあいらん」からです

 

しかし東方にこれらのお色気要素はこれでもかというほどありません。

いえ、実際には東方儚月抄に水着シーンがあるのですがそれも色気を演出するようなものではありませんでした。

露出というのも可能な限り控えられており、

敗北絵が存在するにも関わらずそこにもお色気要素らしきものはありません。

せいぜい紫の谷間が見えたりマミゾウが風呂に入ったり、それくらいです。

それで十分って人もいるでしょうが。

 

このあたりは東方という作品にそういったセックスアピールを極力持ち込まないという、

ZUNさんの強いこだわりというものがあると思われます。

逆に茨歌仙なんかだと華扇が動物をたくさん使役していますね。

可愛らしい動物が実に多く「女性層を狙っているのでは?」と邪推する事もできます。

霊夢も人間離れしているとよく言われますが、イケメンに弱かったり

逢引を見て顔を赤らめていたり等どこにでもいるような普通の女の子としての側面がちゃんとあります。

こういう普通の女の子としての要素も霊夢の魅力と言えるでしょう。

 

と、ここまで「東方にはセックスアピールがない」という事を主張してきましたが、

そんな中で例外ともいえるキャラクターが存在します。

 

 

 

 

 

 

 

 

星熊勇儀です。

着物を肌蹴させ、北半球を思いっきり露出させた実にセクシーなその姿は

サービスカット以外の何者でもありません。

というか完全に遊女のそれです。

この姿はメッセオンサーの東方地霊殿の予約特典のものであり、

これだけならメッセオンサーの暴走という解釈もできるのですが、

東方心綺楼でもこの姿で登場しちゃいました。

心綺楼はZUNさんの監修が入っているわけでこの勇儀の格好にも、

ZUNさんからGOサインが出ているはずです。

人の大勢いる人里の往来、しかも真っ昼間にこの格好をしています。

思いっきり人前で肌を晒すのに慣れてますこの人。

それぐらいの事は気にしないという勇儀の豪快な性格が伝わってきます。

 

補足:一応ちゃんとした形で着物を着てる姿もあります。

さすがにここまではだけた状態で歩いたらポロリといっちゃうのでしょう。

勇儀さんの性格を考えると仮にそうなっても笑ってすましそうな感じもしますが。

 

 

そんなわけで遊女のイメージを強く意識させる星熊勇儀ですが、

実際の所幻想郷や旧都の時代背景を考えると遊郭というのは存在して当たり前のものなんですよね。

江戸時代、明治時代を舞台にした作品であれば遊郭の存在は必ずと言っていいぐらいに出てきます。

それぐらい当時では特に忌避されるものでもない一般的な存在だったわけですね。

おそらく幻想郷でも同じように一般的な存在なのではないでしょうか?

遊女風の勇儀の姿はセックスアピールを極力しない東方のスタンスにおいても、

そういった事実からは目を背けないというZUNさんのメッセージなのかもしれません。

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