東方鈴奈庵第41話『これも全て妖怪の仕業なのか 後編』感想

公開日: : 書籍感想, 東方

東方鈴奈庵41話の感想です。

今回の表紙は小説を執筆している阿求とそれを見ている小鈴。

なんかもう小鈴のポジションが完全に阿求の手下です。

 

 

小間使いは見た!

どうやら前回の消えた死体はある屋敷の大旦那のようでした。

ただ1人、死体があるのを見かけたという小間使いの少年がいますが、

誰もその少年の話を信じようとはしていません。

それもそのはず、その少年が見たという死体の主である大旦那は

今でも元気に生きているのですから。

横からその話を聞いていた魔理沙もその少年の話を聞いてみます。

軽く流していますが「この辺りで襲われて死ぬのは普通の事」と言っています。

幻想郷は今日もデンジャラスな場所です。

少年の話を聞き魔理沙も現場を調べてみましたが

死体のあった痕跡も誰かがここに足を踏み入れた痕跡もありません。

ただ人の大きさではないですか何かが草を踏んでいる痕跡が見つかりました。

しかし魔理沙にはこの痕跡の正体がつかめなかった様子です。

 

 

売れ行き絶好調

霊夢もすっかり阿求の推理小説にハマっている様子で

新刊があるとするとすごく嬉しそうな顔をしています。

確か人里は木版印刷だったはずですがどのくらいの頻度で新刊出しているのでしょう。

霊夢は読み終わった本を返しに来ていますが

小鈴は「あとで読み直したくなった時に返却は連載が終わった後でいい」との事。

中々サービスが効いている様子です。

その上で「傷つけたら買い取ってね♪」とも霊夢に念を押していますが。

実際貸し出し価格や買い取り価格はどの程度なのでしょうね。

多くの人が借りているあたり貸し出し価格自体は手ごろなお値段だと思いますが。

 

 

自堕落巫女

霊夢は新しい本を借りて神社に帰ると早速敷いてあった布団に直行しています。

布団には煎餅も置いてありもう読み耽る準備万端と言った様子です。

今回の内容はある建物での密室殺人、

外には見張りが大勢いた為例え青娥であっても犯行は難しい代物です。

霊夢はやたらとパフォーマンスしている犯行だと疑問を抱きますが

それでも事件の真相にはたどり着けず頭を悩ませています。

 

さて、アガサクリスQの推理小説はそりゃもう売れに売れていました。

鈴奈庵の外に特別コーナーを設けると借りる客で殺到しています。

売れ行きが絶好調と言うことでアガサクリスQを褒め称える小鈴ちゃん。

アガサクリスQこと阿求は自分が小説を書いている事は隠しておきたいので

あまり大っぴらに呼ばないように注意していますが思いっきりドヤ顔してます。

どうやら先ほどの小説は他殺に見せかけた自殺トリックのようです。

またどの事件も妖怪の仕業に見せかけた見立て殺人であるようです。

小鈴は最初の事件の解答編をまだ書いていない事を疑問に思いますが

阿求が言うには最初の事件の解答編は1番最後に書き、

それで全ての複線を回収する予定のようです。

しかし阿求が最初の事件の解答編を書かないのは別の理由がありました。

 

 

犯人は誰?

阿求は最初の小説そっくりの事件を見たという小間使いに話を聞きにいきます。

小間使いが見た死体はまさに小説の事件そのままの内容なのですが、

その小間使いは文字が読めず、またその小説を読む機会すらなかった為、

阿求の小説の事は知っているはずがないのです。

小間使いはデマを広めた散々言われてしまったため最初は口をつぐみますが、

外には他言しないと説得してその話を聞きます。

阿求はこの最初の推理小説の事件には特別な意味を込めていました。

この事件だけは阿求が転生前に経験した実際の事件を参考にしているのです。

その事件もまた小間使いが見たという大旦那の死体が消えていました。

「何度も転生した後も」と言っているので少なくとも3代は前の事なのでしょう。

阿求は転生するために100年ほど閻魔の元で奉仕活動を続ける必要がある為、

それこそ何百年も前に起こった出来事だという事になります。

それほど昔の事を元に小説を書けるのは写真記憶を持つ阿求ならではでしょう。

そしてそれを模倣した事件をしているならそれは人間の寿命ではありえません。

 

 

解答編

そんな阿求の様子を眺めている人物がいました、マミゾウです。

マミゾウは阿求の行動を見てアガサクリスQの正体に気づきます。

小説を書いた本人なら小間使いに話を聞きにいくと考えたのでしょう。

そしてマミゾウは昔の事件の真相を知っていました。

昔、大旦那に苛められていた小間使いの少年がいたのですが、

ある日酔っ払って倒れた大旦那を見て魔が刺してしまい石で殺害してしまいます。

しかし我に返り自責の念に囚われた小間使いの少年はその事を自白するのですが、

自分が殺した大旦那の死体がさっぱりと消えてしまっていたのです。

その原因はその犯行を見ていたある妖怪狸が原因でした。

少年を不憫に思った妖怪狸は死体を隠し、そして変化の上手い代表者が

大旦那に化け続け、人の良い大旦那を演じ続けたのです。

その変化の手腕は見事なもので少年を含め誰も化けていた事に気付かなかったようです。

凄い狸ですね。マミゾウさんも見習わないといけません。

 

そんなわけで阿求の小説を見たある妖怪狸がその過去の出来事を思い出し

同じシチュエーションを再現してみたのでしょう。

それはマミゾウ本人かもしれませんしはたまた別の妖怪狸なのかもしれません。

そして出来れば過去にあった妖怪狸の心温まる話を知って欲しかったのでしょう。

マミゾウは阿求が事件の真相を知った後に

そんな妖怪狸の株を上げるような話を書いてくれないかと考えていました。

その為のヒントとして狸が化けるのに使う葉っぱを阿求の前に落としました。

 

 

 

そんなわけで謎の死体消滅事件の犯人は妖怪狸の仕業でした。

そもそも最初から殺人事件なんてものは起こっておらず、

小間使いが通りかかった時に死体に化けていただけなのでしょう。

草木に残っていた人間よりも小さな痕跡の正体は狸だったわけですね。

また阿求がこの小説の解答編を用意していなかったのも

そもそも阿求自身がこの事件の真相が分かっていなかった為でしょう。

そして恐らくは自分の小説を読んだ誰かが

この事件の真相を解き明かしてくれる事を期待していたのだと思います。

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